コンビニ・エバポは他の濃縮装置と何が違うのですか?(e-141)

コンビニ・エバポは他の濃縮装置と何が違うのですか?(e-141)

<お問い合わせ>
コンビニ・エバポに興味を持っていますが、他の濃縮装置と大きく何が違いますか?


<回答>
ご質問ありがとうございます。
コンビニ・エバポの強みは以下の点となります。

■小スケール(100mL容器以下)の濃縮作業に役立つ点です。

▷理由①:
ロータリーエバポレーターによる濃縮作業が一般的な有機化学現場では、容量(試薬量)30mL以下を濃縮する必要がある際に、フラスコに入れ替えしてまで濃縮作業に取り組むことが手間となります。

コンビニ・エバポは、スクリュー管(前工程あるいは後工程で使用する容器のまま)でそのまま濃縮できるため、容器洗浄の手間や、サンプル回収時のサンプルロスという問題を回避できます。

小容量サンプルの濃縮時にはロータリーエバポレータではなくコンビニ・エバポを使っていただくことで作業効率が上がったというご評価を多数いただいております。

▷理由②:
容器口内径4mm~32mmの容器であればそのままの容器で濃縮でき、例えば1.5mLバイアル(LCバイアルGCバイアル)も安全にお使いいただけます。

減圧式による濃縮ではないので耐圧容器ではなくても使用できるので、PPボトルの利用も可能ですし、ディスポーザブルの試験管も利用できます。遠沈管などのチューブ類も可能です。

口内径が適合すれば使用可能で、
その点でも小スケールの濃縮にはお役に立てる提案と考えています。

■突沸が起きない点です。

▷理由:
コンビニ・エバポは、減圧式のエバポレーターではございません。
真空引き(減圧)によるガス移送の結果、容器の口に被せるSpiral Plugの溝から回転気流を生成し、ブロアーのように液面にガスを吹き当てる原理なため、濃縮容器内はほとんど真空となっていません。

併せて、発生した回転気流によってサンプルが攪拌されているため、突沸が起きる要因がないです。突沸のない濃縮作業によって、安心して、サンプルロスなくご利用いただけます。

■高沸点溶媒が揮発できる点です。

▷理由:
DMSOやDMF、NMPといった高沸点溶媒を濃縮する、あるいは、乾固させて目的物を得るということを諦めている(=試料を破棄されている)という研究現場はしばしば見受けられます。しかし、コンビニ・エバポであれば、高沸点溶媒も濃縮・乾固が可能です。

例えばNMR測定後のサンプル(DMSO溶液試料)は回収することをせず破棄することも多いと伺います。あるいは、カラムなどを使用して分取→溶媒置換→濃縮→回収ということで回収を出来なくはないのですが、煩雑な作業を要してしまいます。こうしたサンプルロス・煩雑な作業労力をコンビニ・エバポは防ぐことが出来ます。

ユーザー様にご協力いただいた比較動画がございますので参考にしていただけましたら幸いです。
https://youtu.be/aOBjhlsJR8o


ご利用中のお客様からユーザーボイスを頂戴しておりますので、こちらも併せてご参照ください。
https://www.bicr.co.jp/voice

以上となります。
長文となり見難い部分があるかもしれません。
ご不明点などございましたらお気軽にご質問ください。
よろしくお願いします。

■解決しない場合は、お気軽にお問い合わせください。(コンタクトフォームへ)

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